☆7月10日後半☆

手術室までは歩いて行くんですね。私達にも、緊張感が走ります。大丈夫だよね。

きっと大丈夫。

手術の時は専用のエレベーターに乗りました。入り口は同じだが、出口は別。

嫁はそのまま、手術室、家族はそのまま控え室。説明何て何も無い。

何かあったら連絡するとの事で、PHSを渡されただけ。

時間はどれくらい掛かるんでしょうか?

二時間位ですかね。

それでは、

会話はそれだけ。

めっちゃ心配になるやん。

何かもっと説明無いんだろうか?

嫁のお母さんが売店でお弁当を買ってきてくれた。

とりあえずご飯でもどーぞ。

思えば、朝から何も食べれて無かったので非常にお腹はすいてた。何か説明があるときはピッチがなるとの事。何かってなんだろう

とりあえず不安。

何も出来ないけどとにかく不安だった。

何にも出来ないけどそわそわ。

色んな所歩いてそわそわ。

気付けば、二時間経ったけど、何の連絡も未だに無い。

大丈夫なのか?手術が長引く何かあったのか?なんだ?なんだ?どうなってるんだ?

気付けば15時30分。手術開始から二時間半が経った。その時遂にピッチがなった。

手術は終了しました。少し麻酔を回復させてから病室に戻りますので、近くで待機してください。

終わったのか?無事に終わったのか?その20分後、遂に嫁と対面した。

酸素を吸入しながらベッドで横たわる嫁。意識は朦朧。まだ麻酔の影響があるらしい。

ここから八時間の安静になるとの事。

明らかに元気がない。

病室に戻りしばらくして、麻酔が切れ意識は戻った様子。とりあえず頑張ったなって声を掛けてみた。

痛いよ。気持ち悪いよとのこと。どうしてよいのかわからない。とりあえず看護婦さんを呼んでみた。吐き気止めの薬を点滴に混ぜて貰う。それでも気持ち悪いよ。痛いよが続いた。しばらくして、嫁は緑色の液体を嘔吐。きっと何かの薬だろうな。

本当に頑張ったな。

途中ガーゼの交換に来た時に見えてしまった。乳房はない。

やはり全摘になったんだなと、改めて実感した。

まずはお疲れ様。家事は俺がやっておく。

とりあえずゆっくり休め。これから頑張れ。

ファイト嫁